賑やかな目黒駅前、そして目黒通り。そこから一歩奥まった本敷地は、都心でありながら目の前には緑に包まれた低層住居のお屋敷街。この都市環境のヒエラルキーの中で最も適切な居住空間のデザインはどうあったら良いか、ということを考えてきました。導きだした答えは自然体の建築。流行り廃りのない、いつまでも古びずに品格を失わない建物。奇を衒わず、周りの環境と調和しつつ、それでいてこの場所に相応しい緻密さと存在感を示し、魅力をさらに増すような新しいインパクト、価値、風景をつくり出すこと。テラスから目の前の緑の眺望を享受し、ベーシックな自然素材を活かした居心地の良いデザインを心がけました。住まいはその人にとって一番心の解放される場であってほしいと思っています。その人その人のライフスタイル、感性にあった自由で快適な都市生活が楽しめるニュートラルな空間の準備。そして穏やかで上品な外観と、優しく迎え入れてくれるトラバーチン(大理石)とチーク材(木質)のエントランス空間。きっとここに住むことが誇りに思える住まいになることと思っています。
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